リモートレジストリの無効化の確認

Windows はリモートでレジストリの編集が可能ですが、意図しない攻撃によってレジストリを外編集されては危険です。こちらでは、リモートレジストリを無効化するための設定を解説します。

リモートレジストリの
状態の確認

コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。結果の3行目 STATE1 STOPED になっていることを確認します。

C:\WINDOWS\system32>sc query RemoteRegistry

SERVICE_NAME: RemoteRegistry
        TYPE               : 20  WIN32_SHARE_PROCESS
        STATE              : 1  STOPPED
        WIN32_EXIT_CODE    : 1077  (0x435)
        SERVICE_EXIT_CODE  : 0  (0x0)
        CHECKPOINT         : 0x0
        WAIT_HINT          : 0x0

リモートレジストリの
無効化

もし、有効であった場合は、Windows サービスである RemoteRegistry を停止します。

C:\WINDOWS\system32>sc config RemoteRegistry start=disabled
[SC] ChangeServiceConfig SUCCESS

レジストリは、マルウェアが自分自身を格納するストレージとして利用されるケースがあり、アクセス権の管理が重要です。以下では、レジストリのアクセス権について解説します。

レジストリハイブの
アクセス権の監査

1. 管理者権限で立ち上げたコマンドプロンプトから、regiedit.exe を実行します。
2. [コンピュータ]>[HKEY_LOCAL_MACHINE]>[SECURITY] で右クリックし、[アクセス許可] をクリックし、[詳細設定] をクリックします。
3. 次のアクセス許可を確認します。基本的に規定値を維持します。

種類プリンシパルアクセス継承元適用先
許可SYSTEMフルコントロールなしこのキーとサブキー
許可Administrators特殊なしこのキーとサブキー

4. [コンピュータ]>[HKEY_LOCAL_MACHINE]>[SOFTWARE] で右クリックし、[アクセス許可] をクリックし、[詳細設定] をクリックします。
5. 次のアクセス許可を確認します。基本的に規定値を維持します。

種類プリンシパルアクセス継承元適用先
許可Users読み取りなしこのキーとサブキー
許可SYSTEMフルコントロールなしこのキーとサブキー
許可Administrators特殊なしこのキーとサブキー
許可CREATOR OWNERフルコントロールなしこのキーとサブキー
許可ALL APPLICATION PACKAGES読み取りなしこのキーとサブキー

6. [コンピュータ]>[HKEY_LOCAL_MACHINE]>[SYSTEM] で右クリックし、[アクセス許可] をクリックし、[詳細設定] をクリックします。
7. 次のアクセス許可を確認します。基本的に規定値を維持します。

種類プリンシパルアクセス継承元適用先
許可Users読み取りなしこのキーとサブキー
許可SYSTEMフルコントロールなしこのキーとサブキー
許可Administrators特殊なしこのキーとサブキー
許可CREATOR OWNERフルコントロールなしこのキーとサブキー
許可ALL APPLICATION PACKAGES読み取りなしこのキーとサブキー