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・管理者の多要素認証 のバックアップ(No.5)


IPAセキュリティPT評価版?

システム管理者の資格情報の保護

システム管理者は、アカウント管理、バックアップ、アクセスコントロール管理、ログ保全など、システム運営における重要な業務を担います。攻撃者にシステム管理者の資格情報が窃取された場合、情報漏洩、情報資産の改ざん、ログの消去、踏み台による他への攻撃など、広範囲な被害が予想されます。従って、システム管理者の認証情報は、重要な情報資産や個人情報と同等以上の保護が必要です。

認証の要素

認証の要素は、知識、生体、所有の3つが認証要素としてあげられます。

要素課題
知識パスワード、PIN危殆化(漏洩)したことがわからない
所有ICカード、USBトークンICカードの場合リーダーが必要
生体顔、指紋、静脈読み取り装置が必要

多要素認証とは

多要素認証とは、知識、生体、所有の2つ以上の異なる認証要素を組み合わせるもので、かつ、同時に満たすものとされています。銀行のATMで現金を引き出す際は、キャッシュカード(ICカードの所有)を挿入し、暗証番号(知識)を入力するという、多要素認証の代表的なものといえます。
情報システムでよく使われる多要素認証として、クライアントでは、Note PC での指紋認証+ PIN、顔認証+ PIN があげられます。長いパスフレーズに比べて入力のストレスが低いのが特長です。一方で、対象機器に認証装置が必要なためサーバー等には向いていません。
サーバーでの多要素認証では、電子証明書が入った USB トークン(所有)とPIN(知識)の組み合わせが代表的です。USB トークンに PIN を設定することにより、正しい PIN が入力された時だけ電子証明書が読み出せます。誤った PIN が規定回数以上入力されると、USB トークンがロックされます。