トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS

・タスクスケジューラのポリシー設定 のバックアップ(No.3)


・Windowsタスクスケジューラ at, schtasks の悪用

  • MITRE ATT&CK では、緩和策として「ドメイン コントローラー: Server Operators がタスクのスケジュールを割り当てるのを許可する」の設定を推奨していますが、このポリシーはATコマンドにたいしてのみ有効です。一方で、ATコマンドはWindows 10/Windows Server 2012以降廃止されているため、効果が期待できません。
    このため、システムの特性に応じて、Schtasks.Exe をホワイトリストで制御するか、監査を強化し検出に努めます。
  1. タスクスケジューラ ジョブの作成、有効化の監査(グループポリシー)
    グループポリシーで [その他のオブジェクトアクセス イベントの監査のプロパティ] を設定します。 [コンピュータの構成]>[ポリシー]>[Windowsの設定]>[セキュリティの設定]>[監査ポリシーの詳細な構成]>[監査ポリシー]>[オブジェクトアクセス]>[その他のオブジェクトアクセス イベントの監査のプロパティ] で [次の監査イベントを構成する] にチェックをいれ、[成功] と [失敗] にチェックを入れます。
    これにより、新規にタスクが作成されると、[イベントビューアー]>[Windowsログ]>[セキュリティ] に [4698]-[その他のオブジェクト アクセス イベント] が登録されます。
    また、[イベントビューアー]>[アプリケーションとサービスログ]>[Microsoft]>[Windows]>[TaskScheduler]>[Operational] で [106]-[タスクが登録されました] 、[142]-[タスクが無効になりました] が登録されます。 スケジューラ ジョブの監査対象は以下の通りです。
    1. タスクの登録 Event ID 106
    2. タスクの更新 Event ID 140
    3. タスクの削除 Event ID 141
    4. タスクの無効化 Event ID 142
  2. タスクスケジューラ ジョブの作成、有効化の監査(ローカル)
    [イベントビューアー]>[アプリケーションとサービスログ]>[Microsoft]>[Windows]>[TaskScheduler]>[Operational] で右クリックし、[プロパティ] をクリックします。[ログを有効にする] をチェックし、最大ログサイズを [10240KB]以上に設定し、[イベントを上書きしないでログをアーカイブする] をチェックします。
  3. セキュリティログでの監査 [TaskScheduler]>[Operational] を有効にすると、[セキュリティログ] に [4698] および [4702] [その他のオブジェクト アクセス イベント] が発生します。
  • [4698]-[その他のオブジェクト アクセス イベント]-[スケジュールされたタスクが作成されました。]
  • [4702]-[その他のオブジェクト アクセス イベント]-[スケジュールされたタスクがアップデートされました。]

タスクスケジューラのイベントID

・タスクスケジューラのイベントID